過去の展示情報

トピック展示 :

螺鈿 美しき貝と漆の芸術


(*画像はクリックで拡大)

展示期間:

平成22年11月10日(水)〜平成23年1月16日(日)

展示場所:

文化交流展示室 関連第9室

概要:

 螺鈿(らでん)とは、夜光貝や鮑貝(あわび)などの真珠層を、文様の形に薄く整形して、器形に貼り付ける技法のことで、一般に螺鈿技法で飾った漆器を「螺鈿」と呼び、そのきらびやかな美しさは、いにしえより人々に愛されてきました。螺鈿で飾られた器は、わが国のみならず、今もアジアの各地で製作されています。
 アジアの螺鈿は、その文様や技法に互いに影響が見られるものの、作り手や使い手が生活する土地の美意識を反映して、個性豊かなスタイルを発展させました。 今回のトピック展示では、東京国立博物館および当館の収蔵品から、選りすぐった螺鈿の作品をご紹介いたします。

主な展示品:

主な展示作品
*クリックすると拡大します
*名称は、展示名称(会場でのキャプション名称)
展示作品の紹介
*画像はクリックすると拡大します
龍涛螺鈿稜花形盆

重要文化財 龍涛螺鈿稜花形盆(りゅうとうらでんりょうかがたぼん)
元時代14世紀 東京国立博物館

重要文化財 龍涛螺鈿稜花形盆(りゅうとうらでんりょうかがたぼん)
元時代14世紀 東京国立博物館

花唐草螺鈿合子

花唐草螺鈿合子(はなからくさらでんごうす)
高麗時代14世紀 東京国立博物館

花唐草螺鈿合子(はなからくさらでんごうす)
高麗時代14世紀 東京国立博物館

亀甲螺鈿鞍

重要文化財 亀甲螺鈿鞍(きっこうらでんくら)
平安時代12世紀 九州国立博物館

重要文化財 亀甲螺鈿鞍(きっこうらでんくら)
平安時代12世紀 九州国立博物館

フリーメイソン螺鈿箱

フリーメイソン螺鈿箱(ふりーめいそんらでんばこ)
江戸時代19世紀 九州国立博物館

フリーメイソン螺鈿箱(ふりーめいそんらでんばこ)
江戸時代19世紀 九州国立博物館

担当研究員のコメント

今回は、螺鈿をテーマにトピック展を企画しました。
東京国立博物館と当館が収蔵する螺鈿の優品から、30点(一部、展示替えあり)をご紹介いたします。とても魅力的なラインアップとなりました!
ぜひこの機会にご覧いただければ幸いです。
また、文化交流展示室では、他の場所でも螺鈿を展示しています。
こちらも合わせてお楽しみください。

学芸部企画課研究員・川畑


(*画像はクリックで拡大)