過去の展示情報

トピック展示 :

国指定史跡 牛頸須恵器窯跡とその世界


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展示期間:

平成22年1月1日(金・祝)〜1月31日(日)

展示場所:

文化交流展示室 関連第3室内(第2室側半分)

概要:

 福岡県大野城市は、福岡平野に位置し、西暦665年に築かれた日本最古の山城「大野城跡」に由来する、古い歴史と豊かな自然に恵まれた緑の街です。
 その大野城市南部の丘陵地帯には、古墳時代から平安時代にかけて須恵器を焼く窯跡が造られました。これまでの調査で、窯の数は500基を超えるとされ、近畿を除く西日本で最大の須恵器窯跡群であることが分かりました。九州の須恵器生産を理解する上で極めて重要な窯跡群であることから、平成21年2月12日に「牛頸須恵器窯跡」として国史跡に指定されました。
 本トピック展示では、これまでの調査で見つかった古墳〜平安時代の須恵器のほか、ヘラ書き須恵器・陶棺といった重要な遺物や写真を展示し、牛頸窯跡の操業に携わった工人の姿、生産の様子について紹介したいと思います。

主な展示品:

主な展示作品
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展示作品の紹介
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牛頸須恵器窯跡出土「和銅六年」銘ヘラ書き須恵器

牛頸須恵器窯跡出土「和銅六年」銘ヘラ書き須恵器
奈良時代・和銅六年(713年)
大野城市教育委員会蔵

牛頸須恵器窯跡出土「和銅六年」銘ヘラ書き須恵器
奈良時代・和銅六年(713年)
大野城市教育委員会蔵

牛頸須恵器窯跡出土の様々な須恵器

牛頸須恵器窯跡出土の様々な須恵器
古墳〜奈良時代・6〜8世紀
大野城市教育委員会蔵

牛頸須恵器窯跡出土の様々な須恵器
古墳〜奈良時代・6〜8世紀
大野城市教育委員会蔵

担当研究員のコメント

牛頸須恵器窯跡は福岡県大野城市に所在し、古墳時代から平安時代にかけての有数の焼物生産地として、平成21年に国指定史跡となりました。
本展示では、その生産活動の一端をご紹介いたします。

坂元 雄紀(展示課研究員)


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