特別展示

芦屋鋳物師の世界
〜中世鋳金の美と受け継がれた技〜

展示期間:
平成28年1月19日(火)〜4月17日(日)
展示場所:
文化交流展示室 9室
ごあいさつ:
九州国立博物館では、平成24年度に「茶の湯をたのしむⅤ 芦屋釜と館蔵茶道具」と題する展示を行って以来、芦屋釜をはじめ中世の九州にゆかりある様々な金属工芸分野の作品を紹介してきました。本年度は、これまでの展示や調査研究を踏まえ、芦屋鋳物師の全貌にせまる展示を行います。


楓流水鶏図真形釜

重要文化財 楓流水鶏図真形釜
かえでりゅうすいにわとりずしんなりがま
室町時代・15世紀 九州国立博物館

高い繰口と獅子頭の鐶付をもつ大ぶりの釜。2羽の鶏とともに表された、流水や州浜に舞う楓の葉のさまは、百人一首の「ちはやぶる 神代も聞かず竜田川 唐紅の水くくるとは」を想起させる。

毘沙門天立像

毘沙門天立像
びしゃもんてんりゅうぞう
室町時代・延徳3年(1491) 岡垣町・高倉神社

須藤駿河守行重の命を受け、大工大江貞盛により造られた毘沙門天。芦屋鋳物師の手による現存唯一の仏像である。身にまとう甲冑には、亀甲繋文など釜の意匠との共通点もみられる。
*これまで100年近く野外に置かれ、風雪に耐えてきたお像。このたび全面的なクリーニングを行い、3月1日より当館で展示がはじまりました!


ミュージアムトーク「芦屋鋳物師の世界」

日時:
平成28年4月5日(火)
場所:
九州国立博物館4階文化交流展示室関連第9室
担当:
望月規史(九州国立博物館文化財課)
聴講料:
無料(ただし文化交流展の観覧料は必要)