田中丸コレクションの茶陶
展示期間:
平成27年10月14日(水)〜12月20日(日)
展示場所:
文化交流展示室 10室
概要:
田中丸コレクションは、福岡玉屋の経営者であった田中丸善八氏(1894〜1973)が、50年の歳月をかけて収集された国内屈指の陶磁コレクションです。茶道をたしなみ、ふるさと九州のやきものを深く愛好した田中丸氏の収集品には、江戸時代に九州各地の窯で花開いた、茶陶の名品の数々が含まれます。
本展では、当館の開館10周年を記念して、特別に厳選された名品約30点をご紹介いたします。田中丸氏の心をとらえた、珠玉の九州茶陶の美をご堪能下さい。

展示作品の紹介

絵唐津あやめ文茶碗

重要文化財 絵唐津あやめ文茶碗
唐津 安土桃山時代 16世紀末から17世紀初頭

安土桃山時代に流行した半筒形の堂々とした器体に、優美なあやめ文を鉄釉であらわす。 平成18年に絵唐津の茶碗では初の重要文化財の指定を受けた、絵唐津茶碗を代表する名碗。

耳付花入

耳付花入
高取 江戸時代 17世紀前半

床の間に掛けて使用する掛花入として作られたもの。胴部や口縁部を大胆に歪ませた形やへら彫りによる装飾は、安土桃山時代から江戸時代初頭ならではの造形美をみせる。

絵唐津あやめ文茶碗

色絵龍田川文猪口
鍋島 江戸時代 17世紀前半

稜花形の猪口。口縁部と下部に呉須で川をあらわし、そこに流れる紅葉を赤・緑・黄・紫色の絵具で描いて、全体を優美な龍田川の意匠とする。

ミュージアムトーク「田中丸コレクションに学ぶ九州の茶陶」

日時:
平成27年10月14日(水)15時00分〜15時30分
場所:
九州国立博物館4階文化交流展示室関連第10室
担当:
酒井田千明(九州国立博物館アソシエイトフェロー)
聴講料:
無料(ただし文化交流展の観覧料は必要)

講演「田中丸善ハとそのコレクション」

日時:
平成27年12月6日(日)13時00分〜14時00分
場所:
九州国立博物館1階研修室
担当:
久保山炎(田中丸コレクション学芸員)
聴講料:
無料(先着50名、当日受付)