展示情報

秋のトピック展 :
茶の湯を楽しむⅥ 特別編 煎茶(せんちゃ)の世界
展示風景
展示風景(*画像はクリックで拡大)
展示期間:
平成25年10月1日(火)〜12月1日(日)

展示場所:
文化交流展示室 関連第11室

概要:

毎年秋の恒例企画「茶の湯を楽しむ」。本年は、もうひとつのお茶の文化である「煎茶」をとりあげます。

江戸時代、煎茶は黄檗宗(おうばくしゅう)と共に日本に到来し、黄檗僧によって広まりました。なかでも肥前(現 佐賀県)出身の高遊外売茶翁(こうゆうがいばいさおう:1675‐1763)は、京の街中で「清風」の旗を立て、煎茶を人々に売り歩き、当時の文人などに大きな影響を与えました。そして、煎茶は江戸時代後期から明治にかけて爆発的な流行を見ました。

本年は、売茶翁没後250年という節目の年に当たります。九州ゆかりの作品も含めて、皆様に煎茶の風雅な世界をご紹介いたします。

【お詫びと訂正】
これまでに配布いたしました展覧会リーフレット「茶の湯を楽しむⅥ 特別編 煎茶の世界」の記載に誤りがありました。
○「売茶翁と萬福寺」部分の写真説明
(誤) 売茶道具(参考)
(正) 一茶庵宗家による売茶道具しつらえ
一茶庵ご宗家、ならびにリーフレットを入手された方々にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫びし、ここに訂正させて頂きます。なお、この写真は、展覧会で展示されるものではありませんが、参考として掲載させていただきました。

展示作品の紹介
*画像はクリックすると拡大します
紫泥大茶かん

紫泥大茶かん
(しでいだいちゃかん)
明時代・17世紀
京都萬福寺所蔵

紫泥大茶かん(*)
(しでいだいちゃかん)
明時代・17世紀
京都萬福寺所蔵

煎茶提藍

煎茶提藍
(せんちゃていらん)
江戸時代/清時代
京都国立博物館所蔵

煎茶提藍
(せんちゃていらん)
江戸時代/清時代
京都国立博物館所蔵

交趾釉七香文茗碗

交趾釉七香文茗碗
(こうちゆうななこうもんめいわん)
江戸時代 青木木米作
京都国立博物館所蔵

交趾釉七香文茗碗
(こうちゆうななこうもんめいわん)
江戸時代 青木木米作
京都国立博物館所蔵

染付花蝶文茶銚

染付花蝶文茶銚
(そめつけかちょうもんちゃちょう)
江戸時代 永楽保全作
京都国立博物館所蔵

染付花蝶文茶銚
(そめつけかちょうもんちゃちょう)
江戸時代 永楽保全作
京都国立博物館所蔵

担当者からのひとこと

私たちの生活に身近な存在である「煎茶」。今回のトピック展では、その煎茶の世界をその始まりや広がり、九州ゆかりの作品などを含めてご紹介いたします。


関連イベント

ミュージアムトーク

平成25年10月4日(金)15時〜 15時30分

遠藤啓介(九州国立博物館研究員)

平成25年11月12日(火)15時〜 15時30分

望月規史(九州国立博物館アソシエイトフェロー)

会場:
九州国立博物館 4階 文化交流展示室 関連第11室

聴講料:
無料(ただし文化交流展の観覧料は必要)


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