展示情報

特別公開 :
国宝「西光寺梵鐘」特別公開
国宝の梵鐘を特別公開!「西光寺梵鐘」を、7月23日より展示いたします。
展示期間:
平成25年7月23日(火)〜12月8日(日)

展示場所:
文化交流展示室(基本IIIテーマ)*露出展示

概要:

狐峯山西光寺(こほうざんさいこうじ)(福岡市早良区)が所蔵する梵鐘は、承和6年(839)年に制作された青銅製の鐘です。紀年銘のある鐘として国内で5番目に古く、また九州にある鐘のなかでは、観世音寺(かんぜおんじ)(太宰府市)の鐘についで2番目に古い作例です。

もともと伯耆(ほうき)(現 鳥取県)金石寺の梵鐘として作られましたが、後に出雲(いずも)(現 島根県)の出雲大社に奉納され、さらに各地を転々としました。なお戦国時代には、「尼子十勇士」のひとりとして知られる山中鹿介(やまなかしかのすけ)が陣鐘として用いたとの伝説もあります。その後、明治時代の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を乗り越え、明治30年(1897)にようやく西光寺に安住の地を得て、現在に至っています。数奇な運命を辿ったこの流転の名鐘を、このたび特別公開いたします。

展示作品
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国宝 西光寺梵鐘

国宝 西光寺梵鐘
承和6年(839) 西光寺所蔵

国宝 西光寺梵鐘 龍頭部分

国宝 西光寺梵鐘 龍頭部分
承和6年(839) 西光寺所蔵

龍頭部分
国宝 西光寺梵鐘 銘文(陽鋳)

国宝 西光寺梵鐘 銘文(陽鋳)
承和6年(839) 西光寺所蔵

銘文(陽鋳)

国宝 西光寺梵鐘
承和6年(839) 西光寺所蔵