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九州国立博物館に“飾り山”が飾られます!

 このたび九州国立博物館(九博)では、博多の総鎮守櫛田神社の祭礼として毎年7月1日から15日、福岡県福岡市内において繰り広げられる「博多祇園山笠(国指定重要無形民俗文化財)」の飾り山笠(静の山笠)が1階エントランスホールに飾られます。
 博多っ子の心意気である絢爛な飾り山をぜひお楽しみください。

展示期間:

平成22年8月5日(木)〜平成23年2月13日(日)予定

場所:

九州国立博物館1階エントランスホール

表題:

表: 「鬼島凱旋桃太郎(おにがしまがいせん ももたろう)
人形師 中村信喬 氏
見送り: 「怪童金太郎(かいどう きんたろう)
人形師 白水英章 氏

主管:

博多祇園山笠振興会

協力・協賛:

西日本新聞社、博多大丸、九州国立博物館振興財団、九州国立博物館

お問い合わせ先:

NTTハローダイヤル
電話050-5542-8600(8時00分〜22時00分)
ハローダイヤルとは?
表「鬼島凱旋桃太郎」

表「鬼島凱旋桃太郎」
(*画像はクリックで拡大)

表「鬼島凱旋桃太郎」人形師:中村信喬 氏
 あまりにも有名な「桃太郎」のおとぎ話です。
 その昔、お婆さんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れて来て、中から元気な男の子が出て来ました。お爺さんとお婆さんは「桃太郎」と名付けて可愛がり、男の子も逞しい若者に成長しました。
 そのころ村は、鬼ヶ島の鬼たちに苦しめられていました。桃太郎は鬼退治に旅立ちます。途中、腰に付けたきび団子を犬、猿、雉に与えて家来に迎え、見事に鬼たちを退治。荷車いっぱい財宝を積んで持ち帰りました。村人は皆幸せに暮らしました。
 物語には、年上を敬い弱い者を助けるなど、幼い子供への教育的な視点がうかがえます。それが、いつまでも語り継がれる魅力なのでしょう。

見送り「伝説船弁慶」

見送り「怪童金太郎」
(*画像はクリックで拡大)

見送り「怪童金太郎」人形師:白水英章 氏
 千年ほど遠い昔のこと。足柄山(神奈川県)で生まれた金太郎は、赤子のうちから力が強く、熊と相撲をとったりコイを手なづけたりと、元気いっぱい育ちました。母の山姥は立派なまさかりを与え、険しい山にも立ち向かうよう諭しました。
 ある時、通りかかった武将の源頼光が、金太郎の強さに感心して家来に取り立てます。金太郎は京に上り、坂田金時と名を改めます。そして都で悪さをする妖怪の酒呑童子を退治するなど、頼光の四天王の一人の名将として活躍しました。
「まさかりかついだ〜」、の童謡でも知られる金太郎。健やかで逞しい男の子の象徴として親しまれ、五月人形にも取り入れられています。

*解説/西日本新聞社 報道センター本部長 中川茂 氏