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台湾南瀛(なんえい)民族楽団演奏会

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 このたび九州国立博物館(九博)において、台湾南瀛(なんえい)民族楽団による中国伝統楽器の演奏会を開催します。青少年達が奏でる悠久の響きを楽しんでみませんか。

開催日時:

平成21年7月20日(月・祝日)
第1回公演 13時00分〜14時00分
第2回公演 15時00分〜16時00分

場所:

九州国立博物館1階ミュージアムホール

入場料:

無料

内容:

第1回公演プログラム

1.赤い夕陽の故郷 作曲/中野忠晴

2.月亮代表我的心(月は我が心)作曲/翁清溪(湯尼) テレサ・テンの歌

3.桃花過渡(桃花が通る) 台湾の民謡

この曲は台湾では老若男女、世代を超えて親しまれている短い劇で、話は主に、とある船乗りとその船に同乗した婦人との間に生まれる喧嘩じみた会話を語っています。面白く、ユーモアたっぷりな内容です。

4.惜別的海岸(惜別の海岸) 作曲/董家銘

この一曲はあるカップルが離れなければならなくなり、それぞれが海岸から相手を見送っていくという話の歌です。離れ離れになってしまい、波の音が悲しさを誘うけれども、それに二人にとって幸せでもあります。そのような複雑な心境を描いた一曲です。

5.となりのトトロ 宮崎駿のアニメソングより

6.小城故事(小さな街の物語) 作曲/翁清溪(湯尼) テレサ・テンの歌

7.終着駅に灯がともる 作曲/渡久地政信

8.山歌(山唄) 作曲/劉星[メイン:中阮黃詩芸、伴奏:揚琴陳昱仁]

この曲演奏方法は、他の伝統楽曲とは若干異なり、クラシックのギターの演奏方法をアレンジして作られております。それに加え、この曲風はとても明るく、途中のスローな部分はそれの対になっている気もします。それだからこそ、曲名は「山唄」です。

9.火車進侗鄉(故郷に帰る汽車) 編曲/李志群 『笙張珮菁による演奏と楽団』

この曲は軽快なリズムで、汽車が遠くからやってきて、中国貴州省に住む少数民族(侗族)の若い男女による、楽しくて賑やかな演奏の様子を描いています。楽曲の中では笙による独特な音色で、汽車が作る旋律を表現しています。

10.葡萄熟了(ブドウが熟したよ) 作曲/周維[メイン:二胡蔡炫沅による演奏と楽団]

この曲は中国ウイグル自治区の民族歌謡を基に創作された一曲です。人々が肥えた土地の上で、甘い香りが漂う果実を収穫しながら、希望の香りをも味わう、という情景を描写したものです。曲はウイグルの民族の風格が漂い、軽快なリズムで深みがありながら、さっぱりしています。そんなウイグル人の情熱、豪快、颯爽な姿を描き、歌と一緒に踊りながら収穫を楽しむ愉快な一曲となっています。

11.賽馬(競馬) 作曲/黃海懷[二胡の合奏および楽団]

この曲は軽快かつ活発な楽曲で、二胡の音色が時には馬の叫ぶ姿を思い浮かべさせてくれます。二胡をいろいろな方法で演奏し、馬が颯爽と大草原を走り抜ける様子を表しています。それに加え、特殊な打楽器で馬の鳴き声をまねし、全体的に生き生きとした活力のある楽しい歌で、見る者の心までをも楽しくさせてくれます。

第2回公演プログラム

1.秦川情(秦川の情) 曲/曾永清曲[笛-白家榮による演奏と楽団]

この曲は「秦腔」、「碗碗腔」、「郿鄠調」等といった戯曲からヒントを得て、笛の豊富な表現力を生かして作られ、おもに八百里にも及ぶ秦川の雄大さとその人情風土を描いています。

2.戰馬奔騰(戦馬の走り) 曲/陳耀星[二胡-馮舒園による演奏と楽団]

荒々しく、雄々しく、雄叫びを上げ、地面を鳴らしながら駆け巡る馬の大群、空気中でそれらの雄叫びがぶつかりあい、激しく戦い、争う。彼らは何も恐れず、ただ勇敢に目の前の敵に立ち向かっていく。その姿はまるで雷のようであり、激しい砂煙をあげる。勇敢な戦士と、戦馬を描いた、民族の正義と壮大な情景を描いた一曲です。

3.林沖夜奔(林沖が、夜に駆ける) 曲/趙艷芳[楊琴―陳昱仁による演奏と楽団]

この曲は、明代の四大小説、『水滸傳』からアイデアを得たもので、林沖という キャラクターが、梁山へ加勢に行く話をもとにしています。「昆曲」の林沖夜奔をもとに作られ、多彩な音楽の表現手段を含んだこの曲は、壮観であり、その雄大さは聴く者を圧倒し、芸術性と同時に、感動をもたらしてくれます。同時に、話のすべてが曲の中に取り入れられており、憤りや危機など様々な場面を乗り越え、梁山に逃げて姿を鮮明に描き、壮大な一曲となりました。

4.鴨子拌嘴(カモの口げんか) 曲/安志順[打楽器-蔡鈺瑩による演奏と楽団]

楽曲は中国西安に伝わる民間音楽からアイデアを得て、音色、音量、力量や楽器の配置などを微妙に変化させ、この曲を作り上げました。

5.時の流れに身をまかせ 作曲/三木たかし テレサ・テンの歌

6.裏町人生 作曲/阿部武雄

7.南都夜曲(南都の夜曲) 作曲/陳秋霖

この曲は台湾の南部の情景を描写しており、主に男性が女性に馳せる思いを表現したものです。時には冷たい態度をとる男性の心、また時には女性に対する男性からの愛のこもった言葉の数々を描いています。しかしそれらは女性にとってはとても真実味を帯びておらず、まるで自分が雲と同じように、消えていっても誰にも気にはされない、という孤独感を表現しています。

8.回鄉的我(故郷に帰る僕) 作曲/黃秀清

この一曲は、故郷を離れ、仕事にいそしむ人を描いた曲です。故郷を離れたあと、故郷の数々を思い出し、家族のもとに戻りたいと切に願い、最後には故郷に戻ることができたという一曲です。

9.海海人生(無常な人生) 作曲/張國榮

この一曲は香港の歌手・張国栄が作った曲で、かつて愛情の渦の中でもがいていた時代に、「世は一日だけれど、情は一年にもなる」ということを悟ります。この感情はもはや振り返ることはできないけれども、このことで感情の重さを知り、「肩荷を下ろす」気持ちが身に染みてわかるのだそうです。

10.難忘的歌謠(忘れがたい歌) 台湾民謡組曲編曲/李大中

この曲は、台湾の伝統的な四つの民謡から構成されており、一つ目の「思想起(いつぞやの思い)」、二つ目の「六月茉莉(六月のジャスミン)」、三つ目の「四季紅(四季のくれない)」、四つ目の「丟丟銅仔(汽車がトンネルを通れば)」があります。どれも台湾を代表する楽曲で、人々に懐かしさを覚えさせてくれます。

11.何日君再来 作曲/劉雪庵 テレサ・テンの歌

主催:

NGO国際佛光会福岡協会、国際佛光青年団福岡分団、臨済宗日本佛光山 福岡佛光山寺

後援:

(財)九州国立博物館振興財団

お問い合わせ先:

臨済宗日本佛光山 福岡佛光山寺
電話092-843-2907
FAX092-843-2909
〒814−0015 福岡市早良区室見1-1-6

その他:

時間、場所、内容等が予告なく変更になる場合がありますので御了承ください。