イベント

公開シンポジウム:
ミュージアム・ドキュメンテーションの新時代
− 新しい風は、いつだって、西から吹いて来る −


アート・ドキュメンテーション学会(略称:JADS、会長 高山正也、東京都)は、6月3日(土)〜4日(日)に九州国立博物館(福岡県太宰府市)において、下記の通り、公開シンポジウム「ミュージアム・ドキュメンテーションの新時代」を開催いたします。

博物館・美術館=ミュージアムにおけるドキュメンテーションとは、収蔵品についてその存在と意味の証拠を揃えて情報記録を作成・管理することで、作成された情報は収蔵品台帳などの形式で管理されます。一般利用者からは見えにくい活動ですが、例えば展示品に添えられたり、展覧会カタログに記載される、資料番号、作品名、作成者、時代などの情報は、ドキュメンテーション活動により裏付けされるものであり、展示や研究教育などミュージアムの主要な機能を支えています。

このシンポジウムでは、ドキュメンテーションについて一般にもわかりやすく解説するとともに、情報のネットワーク化、国立博物館の独立行政法人化、指定管理者制度などの社会背景の中で、新たな時代を迎えたミュージアム・ドキュメンテーションについて議論します。

登壇者は、東昇氏(九州国立博物館 研究員)、道脇寿満氏(福岡県企画振興部高度情報政策課 企画主幹)、竹内有理氏(長崎歴史文化博物館 教育・研究グループリーダー)、村田良二氏(東京国立博物館 研究員)、高野明彦氏(国立情報学研究所 教授・連想情報学研究開発センター長)、八重樫純樹氏(静岡大学情報学部教授)らを予定しています。

本シンポジウムは第17回となる年次大会として行われ、プログラムは講演、パネルディスカッション、公募発表のセッションで構成されます。参加者は大学教員、学芸員、司書、大学生、大学院生などを想定していますが、ミュージアムの利用者など一般の参加も歓迎します。会場準備の都合上、事前申込みをお願いしています。


日時: 6月3日(土)13:00〜17:30(開場は30分前から)
6月4日(日) 9:50〜15:30(開場は20分前から)

場所: 3日(土)九州国立博物館ミュージアムホール
4日(日)研修室[西鉄太宰府線太宰府駅下車徒歩10分]
http://www.kyuhaku.com/pr/index.html
主催: アート・ドキュメンテーション学会(JADS)
九州国立博物館

参加費: 無料〔ただし当日資料代1,000円〕

参加申込先: アート・ドキュメンテーション学会 事務局
180−8566 東京都武蔵野市吉祥寺東町3−3−7
武蔵野美術大学造形学部通信教育課程研究室内
Fax:0422−22−4438
E-mail:ldt02307@nifty.ne.jp
URL:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jads/index.html

プログラム・
参加申込書:

[詳細リンク]


【アート・ドキュメンテーション学会(JADS)とは】
図書館、美術館・博物館、美術研究機関、関連メディア、及びこれらに関係あるものの連絡・連携のもとに、わが国、さらには国際間における、アート・ドキュメンテーションをめぐる諸問題の解決と進展に寄与することを目的としています。1989年4月に発足、1999年には日本学術会議の第18期登録学術研究団体(情報学及び芸術学)、2005年には協力学術研究団体となっています。
現在、図書館司書、学芸員、美術史研究者、マスコミ関係者、コンピュータ技術者等、約300名の正会員と学生会員が参加しており、図書館、美術館等の従来の枠組みを越えて、職能を横断する新しいタイプの研究グループといってよいでしょう。いわゆる、美術図書館の諸問題を中核としながら、画像データベースの構築等、広い分野で応用可能な課題に取り組んでいます。
なお、機関、団体でも加入できる賛助会員の制度もあり、現在約30機関が登録しています。