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ガムランコンサート『青銅の響・祈りの舞』
本格的なガムランの音楽と舞踏をお楽しみください



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 九州国立博物館(九博)では、来場者の皆さまにとって親しみのある博物館をめざし、多様な角度からイベントを企画・展開しております。この度、下記のガムランコンサートを開催いたします。
 アジアの広い地域では、古くから〈鐘〉〈鈴〉〈銅鼓〉〈ゴング〉などの青銅の楽器が、人々の祈りや祭と深く結びついて用いられてきました。ガムランは、そのような楽器の『華』ともいうべき完成された形と音色とを備えた青銅楽器群に、胡弓や木琴や太鼓、笛や歌などの加わったゆたかな響きの合奏音楽です。
 本コンサートでは九博の所有するインドネシアのジャワ様式のガムランを用いて、インドネシアと東京から演奏家をお招きします。本格的なガムランの音楽と舞踏をお楽しみください。

○  開催日時
平成18年3月25日(土)
 13時・15時(エントランスホール)
平成18年3月26日(日)
 11時(エントランスホール)、午後随時(4階文化交流展示室)
○  会場
九州国立博物館1階エントランスホール
4階文化交流展示室(26日のみ)
○  料金
無料
但し、4階文化交流展示室での鑑賞は文化交流展示室観覧料が必要です。
○  スケジュール
25日(土)
13:00〜Aプログラム(エントランスホール)
15:00〜Bプログラム(エントランスホール)
26日(日)
11:00〜A,Bプログラムより舞踊他、数曲抜粋(エントランスホール)
午後随時Cプログラム(文化交流展示室)

A プログラム

  1,スカルタワン Sekar Tawang
輝かしい青銅の響きを堪能できる器楽曲。2004年、ジャワの演奏家サプトノ氏により作曲され、伝統的なスタイルの中にも斬新な試みがなされている作品。

2,ランドゥクンティル〜アユンアユン〜プスポンジョロ
Randukentir〜Ayun−ayun〜Puspanjala
青銅の楽器の他に、ルバブ(胡弓)、ガンバン(木琴)、歌などの柔らかい響きが加わったフル編成による演奏。3曲メドレー。


3,[舞踊]ゴレ ランバンサリ Golek Lambangsari
 ジャワガムランの2大中心地のひとつ、ジョグジャカルタの様式を代表する舞踊。若い女性が化粧をしたり、身を飾っていく様子が描かれている。



B プログラム

  1,トゥコン Tukung
輝かしい青銅の響きを堪能できる器楽曲。儀礼の前夜、儀式の開始前などに、露払いと雰囲気作りのために演奏される楽曲。

2,スリカロンロン〜シノムパリジョト〜スルプガン
Srikarongron〜Sinom Parijata〜Srepegan
フル編成のガムランによる賑やかな演奏。様々なリズムを繰り出すチブロン(中型の太鼓)と、それに呼応する他の楽器とのセッションが聴きどころとなる作品。


3,[舞踊]ガンビョン パンコル Gambyong Pangkur
豊穣祈願の踊りに源を持つジャワの代表的な舞踊。チブロン(中型の太鼓)のリズムパターンと踊りの振りが対応しながら展開していくしなやかな踊り。


C プログラム

  ガドン(小編成のアンサンブル)による演奏。
曲目 ガンペルサウェ、シノムなど。*曲目は変更する場合もございます。


○  問合先
九州国立博物館NTTハローダイヤル 050-5542-8600
○  その他
【出演者紹介】
[特別出演]
サプトノ(ISIインドネシア芸術大学ヨグヤカルタ校教授)
ムリア・ブディアルティ(STSIインドネシア芸術大学スラカルタ校教授)

[カルティカ]
田村史
植村紀子・片山雅子・佐々木美奈子・佐藤純子
曽根朗子・武元民雄・戸張勢津子
長谷川さやの・福沢達郎・福原桃子
三浦牧子・宮元雪絵・森岡真理子

[クスモ]
稲毛やよい(Aプロ−3)・佐草夏美(Bプロ−3)
大武春香(Bプロ−3)・高井真砂(Bプロ−3)
中田一子(ガムランゴング)
櫻井陽(ランバンサリ)

【プロフィル】
[サプトノSaptono]
中部ジャワを代表するガムラン演奏家の一人。演奏集団サプトプドヨのリーダー。
ソロ(スロカルト)王家ガムラン演奏家。
キング・レコードやバユ・ムルティなどのレーベルから、多くのCDを発表している。
グンデン・ボナン“スカルタワン”(Aプロ−1)の作曲者。

[田村史TamuraFumi]
筑紫女学園大学アジア文化学科・助教授。
『音工場HANEDA』主宰。カルティカ&クスモ代表。
インドネシアをはじめ、東南アジア各地の音楽、舞踊、儀礼などの研究を行うと共に、ガムラン音楽とジャワ舞踊の実践を提唱、また、多くの招聘公演を監修、インドネシア文化の紹介に努めてきた。現在、地域社会に開かれた大学を目指して、学生たちとともに一般向けのガムランのワークショップなどを行い、そのなかで博物館と大学との新しい協力関係も模索している。

[カルティカ&クスモKartika&Kusuma]
ジャワのガムランの演奏グループ“カルティカ”。
演奏会やワークショップを通じてガムランの持つ「ちから」「青銅の響き」を多くの方々と共有しようと活動を続けている。
ジャワ舞踊のグループ“クスモ”。
メンバーは、ジャワの幾つかの特徴的なスタイルで表現活動。様々な公演に出演し、ジャワ舞踊の魅力を伝える試みを続けている。
1995年以来、カルティカ、クスモ、共にコンサート「花響」「星と花の対話」を主催。その他「インドネシア・日本友好祭」(東京国立博物館)、「アジアの響き」(アクロス福岡)、ミュージアムコンサート(諏訪市博物館他)、音楽鑑賞教室等、各地での公演に出演。
また、子供のためのワークショップをこどもの城(東京・青山)を中心に行う。
代表は田村史。