シンポジウム
「大城(大野城)の謎に迫る!- 宇美町からの新たな発信 -

開催日時:

平成28年2月27日(土)
13時00分〜16時30分

会場:

九州国立博物館 1階ミュージアムホール

定員:

280名

聴講料:

無料(*参加申し込みも必要ありません。)

主催:

九州国立博物館 宇美町教育委員会

お問い合わせ先:

宇美町教育委員会社会教育課
092-933-2600

宇美町四王寺山には、大野城跡(国指定特別史跡)が所在する。この大野城跡は、大宰府政庁の防衛ラインとして、また、大宰府都城形成を目的として、水城・基肄城とともに造られた古代山城であり、平成27年に築造から1350年を迎えた。
そんな大野城跡・・・「文献上に残る日本最古の城」、「665年に築造された」、「外周土塁を含めると土塁の長さは約8km」などが通説となっている。
大野城跡は、近年の豪雨災害の復旧に伴う発掘調査により、「城門の数は倍増」、「鉄製軸受金具の発見」などの新たな新発見が相次いだ。これらの新発見をふまえると、今、我々が知っている大野城跡は、「本来の姿のほんの一部ではないのか?」、「我々は大野城跡の一部しか見えてないのに大野城跡を語っているのではないのか?」、「665年は築造開始年か?、それとも完成年か?」、「城内の範囲は本当に現在の土塁線でよいのか?」など、様々な疑問が湧いてくる。
今回のシンポジウムでは、我々も知らない大野城跡の疑問点・未開の部分・ロマンを引き出すことを最大の目的としたい。
なお、大野城跡が所在する四王寺山では、大正7年(1918年)に筑前参宮鉄道が開通したのに伴い、福岡日日新聞社(西日本新聞社の前身)が主催で四王寺三十三体石仏をめぐる「千人詣り」という行事が、昭和7年(1932年)頃まで行われていた。これは、宇美町の文化財活用事業のはじまりといえ、約100年が経過した今、改めて、四王寺山に光を当てたい。

プログラム:

12時30分
開場
13時00分〜13時05分
開会式

13時05分〜13時45分 基調講演
大城(大野城)の謎に迫る!
赤司善彦(福岡県教育庁文化財保護課長)

13時45分〜14時05分 発表1
考古学から迫る!
重藤輝行(佐賀大学教授)
14時05分〜14時25分 発表2
文献史料から迫る!
松川博一(九州歴史資料館学芸員)
14時25分〜14時45分 発表3
土木技術から迫る!
入佐友一郎(福岡県文化財保護課技術主査)
14時45分〜15時05分 発表4
古代兵器から迫る!
小嶋篤(九州国立博物館研究員)
15時20分〜15時35分 発表5
地元・宇美町から迫る!
松尾尚哉(宇美町教育委員会学芸員)

15時35分〜16時25分 パネルディスカッション
コーディネーター:赤司善彦
パネラー時重藤輝行、入佐友一郎、松川博一、小嶋篤、松尾尚哉

16時25分〜16時30分 閉会式

大野城プロジェクションマッピング映像 約4分

イベントチラシ