五条の道標と三浦の碑(三浦の碑)

太宰府市五条には、二つの石碑があります。一つは五条駅入口交差点にある「梅大路の道標」、もう一つは五条橋のたもとにある「三浦の碑」です。

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三浦の碑


三浦の碑

五条の西側、現在の五条橋は、太宰府市関屋で日田街道から分岐した宰府往還の途上に位置し、橋の東側には、西の構口「博多橋口」がありました。その橋のたもとには、奉納三所塩食之碑、通称「三浦の碑」があります。文政13年(1830年)に建てられたもので、その碑文は博多聖福寺の仙厓和尚によるものです。それによると、この場所に三つの浦(伊勢・二見浦、紀州・和歌浦、博多・箱崎浦)の御潮井を取り寄せて、川の水を清めたとあります。  その昔、博多方面から来た天満宮参拝(さいふ詣り)の人たちが、この場所で、口をすすぎ、手を洗い、体や心の汚れを祓い、構口から宰府宿へ入ったのでした。
(太宰府市『太宰府市史民俗資料編』より)